私自身が確か中学1年生のとき、
国語の先生が授業の息抜きに
「難読漢字クイズ」を出してくれたことがありました。
漢字が得意なクラスメートは、
みんなが首をひねるような字もスラスラ読んでいました。
ところが、その子が唯一読めなかったのが、
「東風」
私は国語は好きでしたが、漢字に関しては特別得意ではなく、
クイズにも参加はしていたものの、
自信がなくて手を挙げられませんでした。
でも、この「東風」だけは、なぜか読めてしまったのです。
黒板を見つめながら「わかるけど、自信ないなぁ」と思っていました。
そんなとき先生と目が合い、
「ちーずさんはわかる?」と声をかけられたのです。
おそるおそる「自信はないんですが……」と答えた私の言葉は、
正解でした。
「こち」
実は、私が当時夢中になっていたライトファンタジー小説のシリーズのひとつが
『東風にふく風』というタイトルで、
それを読んでいたおかげだったのです。
先生も「よく知ってるね」と驚いてくれて、
その出来事がきっかけで「優等生」のイメージがついたように思います。
ただ、残念ながらその後も漢字は得意にはなりませんでしたが(笑)
でも、その時気づいたのは、
趣味で読んでいるファンタジー小説も、
勉強につながることがあるんだ、ということ。
小説の中にはカタカナで書かれた英単語が登場することも多く、
そのおかげで英単語を自然に覚えられたことも思い出します。
結局、すべての「好き」や「楽しい」は
学びに通じているんだなぁ、と感じます。
だからこそ、双子さんや末っ子くんが「楽しい!」と思えることを、
そのまま広げていければ、
きっと自然に学びになっていくんだろうな、
そんなことを思い出して考えたのでした。
ちーず