
新学期がはじまり、
自分が学生時代を振り返って、
「先生はどうしていらっしゃるかな?」とか考えていて、
ふっと「恩送り」ということを思い出しました。
「恩送り」ということばを聞いたのは、
ここ10年以内のことだと思います。
「恩返し」というのは、
恩を受けた人へ、その恩をお返しする、ということ。
「恩送り」というのは、
恩を受けたひとへ、その恩を直接返すのではなく、
他の別の誰かに送っていく、ということ。
ただ、「恩送り」な出来事は、もっと前から出会っていました。
大学の学部生の頃に、
とてもお世話になった大学院生の先輩が、
ご飯をおごってくださったり、
ゼミの勉強をおしえてくださったり、
していたのですが。
「社会人になったら、いつかお返しします」というと、
「お返さなくていいよ~。私もたくさん先輩にしてもらったから。
ぜひ、後輩とか、あるいはこれから出会う人に、
同じようにしてあげて」
と返されました。
まさに、恩送り!
「恩送り」ということばこそ使わなかったけれど、
「恩送り」ということをぜひしてねというのを、
私は教えてもらったんですね。
その考えがすごく腑に落ちて。
だから、それ以来、「恩送り」を意識しているところがあります。
じつは、この「恩送り」。
振り返ってみると、小学校の道徳の授業でも、
「恩送り」ということばは使わないけれど、
学んだ記憶があります。
どうしても電車に乗りたい少年。
でもお金がわずかに足らない。
困っていると、近くにいたおじさんが助けてくれ、
切符のお金を出してくれた。
「必ず恩返しいたします」と名前や住所を聞くも、
「いつか同じように困っている人を助けてあげて」とだけいって、
立ち去ってしまうおじさん。
成長した少年は、
自分と同じように駅で困っている少年に出会い、
おじさんと同じように助けてあげて、
おじさんと同じように「いつか困っている人を助けて」といって、
立ち去っていく。
そんなお話だったと記憶しています。
あったかいな。この考え、私も大事にしよう。
と思ったんですよね、
この道徳の授業の時。
他の道徳の授業の話は、
残念ながらほぼ覚えてないのに、
このお話だけは、このようにはっきり覚えている、
そのぐらい私には印象的なことでした。
誰もが、恩をしっかり受け取ることを意識し、
誰もが、恩を送ることを意識したら、
この世の中は、あったかさであふれるだろうな。
そう妄想すると…
恩送り、意識してみようって、改めて思うのです。
でもそれには、まずは、
周りに与えてもらっていることを、
しっかり受け止めることから!
私も、まだまだ、
受け止める、から、うまくできてないことがあるから。
新学期のスタート、改めて、意識してみます!
ちーず